香川県丸亀市中心部の通町商店街で月に1回開かれているイベント「みたから市」が24日の開催で200回目を迎える。商店街のにぎわい再興を目指して16年余。会場となる約300メートルのアーケードの下には40匹の大きなこいのぼりが設置されるなど、来場者を迎える準備が進んでいる。


アーケードの下で泳ぐこいのぼり=丸亀市通町


 みたから市の名称は、商店の守護神として同商店街近くに三宝(みたから)稲生(いなり)神社が祭られていることにちなんでいる。通町商店街振興組合などでつくる実行委が2004年9月から毎月第4土曜日に開催し、商店街への誘客を図ってきた。

 節目の24日は10:00にスタート。商店街2カ所に設けるステージでダンスやアニメソングのライブ、高校生の和太鼓演奏に加え、第1回に出演した琴城流大正琴城南五月会も演奏を披露する。人気酒蔵の日本酒が飲み比べできる「城下町ほろ酔い横丁」や飲食屋台、フリーマーケットなどもある。

 また、通町商店街のゲストハウスを拠点に地域活性化に向けた活動を行う「赤ひげ倶楽部(くらぶ)」が特別企画として、こいのぼりの手作り体験を実施。空き店舗のシャッターには事前に市内の子どもたちに描いてもらった約1200匹のミニこいのぼりを飾り付ける。

 第1回から携わる実行委の川上康夫会長(77)は「新型コロナウイルスに負けず、商店街を盛り上げたい。まだまだ次の300回や20周年を目指して頑張りたい」と話している。

(四国新聞・2021/04/23掲載)


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