皆様の様々な賛同コメントに、共感するとともに、もっと社会的に広めたい思いと、おかしいと思ったこと矛盾を感じたことに対し、沈黙せず発信し続けよう、という勇気と励ましをいただいております。感謝いたします。
進捗状況をやっと発信できる状況になりましたのでお知らせいたします。
このキャンペーンを開始した時、まさか、こんな状況が来るとは思いもしませんでした。もちろん誰も、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなど、想像もしていなかったと思います。
このような状況の中、ここ数カ月間、労働行政の窓口で、私たち非常勤職員は、前線で窓口対応してまいりました、もちろん現在もですが、その私たちの職場は、コロナの影響で感染拡大が心配されているのに、利用者、職員の三密対策、飛沫防止シートなどの設置や、消毒液、マスクの支給など一切なく、自前でそれぞれが用意するなど、三密が避けられない環境下で、不安を抱えながら不特定多数の方の相談業務を行ってまいりました。
コロナの影響で解雇者が相談に来窓する中、感染に怯えながら、退職を考えた仲間もいました、職員のコロナ感染防止対策が全くなされていない状況が続いていたからです。緊急事態宣言が発令された後の、4月10日だったでしょうか、私の職場ではやっと、飛沫防止のシートが設置されました(完全なものではありませんが・・・)
また、私たちも前線で働いておりましたが、4月の13日から突然、在宅勤務のシフトが組まれた状況でした。各職で、月に在宅勤務が、3日、5日、6日となっていたようです(前もって知らせれておらず、調べました)
緊急事態宣言が解除された今は、緊張状態も少し緩和されているように思いますが、現在も続く新型コロナウイルスの脅威、国内の感染者も1万7千人を超える中、日常の生活に不安を持ちながら、皆さまも、日々の仕事に対応されていると思います。
相談窓口では、多くの相談者、申告者、求職者などが訪れていますが、その内容の多くが切実であり、切羽詰まった状態の人や、感情的になる人も少なくないことから、窓口で「危険」にさらされることも多々あり緊張感も高まっています。
「今すぐ働けるところを紹介しろ!」指をさしながら「おまえは公務員だろ、この野郎、退職させてやる!」等と、罵声を上げる方、それこそ明日明後日どうやって生きていけばよいのかと涙を流す方等、お話を聴かせていただきながら、目の前にいる求職者の気持ちに寄り添わせていただきながら、時に心を削りながら、職務に励んでいます。
しかし、さまざまな状況下に置かれている求職者を支援している私達もまた、同じ労働者に変わりはなく、雇用の調整弁「非正規公務員」であり、いつ職を失うのかわからない、その点において例外なく、私たちも雇用危機に直面しています。
その私たちの不安定な雇用を作り出している、年度末の「公開公募」ですが今回に限っては、実施しないと、示されました。
昨年からの毎月勤労統計に係る雇用保険等の追加給付、労働基準監督署の組織・業務見直し、またシステムの更改などの業務が多忙を極める中、公募を実施できる環境にないと判断したとのことです。
「令和2年度の採用に限り、緊急避難的な取り扱いとして、公募によらない採用限度回数は、『同一の者について、連続3回を限度』として差し支えない」ということです・・・。
今回公募を実施しないということは、翌年更に対象者が増加し『困難になる』ということが明らかです。
「令和2年度」という条件なので、次年度以降はどのような扱いになるのかは不明・・・・。
国の足元にいる非常勤が不安定な状況で、いつまでもいつまでも、雇用不安を抱え、血の通った行政サービスができるのでしょうか。
血の通った行政サービスが施されてこそ、真の先進国と言えると思います。そのためにはまず働き手の生活の保障、心の健康が守られるべきです。今のままでは、この国が瓦解していくことにもなりかねません。
契約上私たちは、1年で更新があり、3回を限度とし3年目の年度末に公開公募にかかる「非正規公務員」です。今回の公募にかかる非常勤に限っては、4年目で公開公募にかかります。
先ほども申しましたが、今回公募を実施しないということは、翌年更に対象者が増加し『困難になる』ということが明らかです。さらなる分断を生むことも目に見えています。
政府はこの国から「非正規労働という言葉をなくさす」「同一労働同一賃金」を実行する、という気持ちが本当にあるのであれば、まずは、公務の職場から改善すべきだと思います。公務の職場の官製ワーキングプアをなくす、そのためには非常勤職員の常勤化を最優先に実行すべきだと思います。
公務の職場の実態は、まだ広く知られていないので、今後も広く皆さんに働きかけ、発信し続けたいと思います。
↓メディアにコロナ禍での非正規公務員の実態が掲載されておりましたので貼り付けました。↓